ノマドで働くWebデザイナーの日記

いつものカフェで今日は何を思う

デザイナーにとって納期よりも大事なもの

公私ともに新しいことづくしだった2,3月でした。
会社の決算業務は税理士さんの力を借りて4期目が終了。新たな人材と場所を手にして始まった4期目はあっという間に経過しましたが、不安でも始めてみるという姿勢はやっぱり大事なんだなと痛感する1年でした。やってみたらなんとかなるもの、不安だからやらないんじゃなくて、不安だけどやってやる、この気持ちが心に備われば前に進むスピードは早くなる。

さて、仕事には納期というものが必ずあると思いますが、1年前くらいまでは「デザイナーにとって大事なのは納期だ」と言っていました。それは納期を守るという意味もありますが、それよりも納期が設定されていてその期間内でデザインを試行錯誤することが、結果的に己のデザイン力を上げてくれる、と私自身は感じているのでそのように言っていた次第です。

でも今は変わりました。納期よりももっと大切なものがありました、それは「勇気」です。一気に胡散臭くなったでしょ!!でも、やっぱり大事なんですね、勇気。例えば仕事でデザインのラフをクライアントに見せる時、これすごく勇気がいる。頑張って作ったデザインをけちょんけちょんに否定されることなんてよくある話で、それはどんなに凄腕になってもおこりうること。クライアントが大満足の時もあれば、ダサいとけなされることもある、怖いけど勇気を振り絞ってデザインを見せる、その繰り返しで気づけば自分のデザイン力は上がっていたりするものです。納期が迫ってきたからデザインを見せるんじゃなくて、えいっと勇気を振り絞って自らのタイミングでデザインを見せる。受け身じゃなくて己から勇気を振り絞る。そういう意味で、デザイナーにとって納期は大事だけれども、納期以上に大事なのは勇気である、と私は言いたいのです。今後もしかしたら働いていく中で勇気以上に大事なものが見つかるかもしれませんが、現時点ではっきりと断言できるのはそんなところです。普段から勇気出して生きていかないと、いざという時に簡単に出せるものではないですからね。

世界に一つだけの湯呑み

うちの事務所に新しい湯呑みがやってきました。イラストレーターで陶芸もやられている山中正大さんにお願いして作っていただきました。うちの会社のコーポレートキャラでもあるシロクマもいます。かわいい。気に入った。このゆるさ、好きなさじ加減です。

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あけましておめでとう2015

あけましておめでとうございます。
昨年の6月から更新が止まって久々のブログです。ツイッターfacebookよりも本音を残す場としてブログを使っていますが、やっぱりSNSに比べて投稿する内容を考えてしまうのがブログなんですよね。がゆえに続かないという現象も当然起きる。続けると続けないの狭間ってのは微妙なラインだと思うんですけどね。年が明けるとまたこうして書こうという気にはなりますが。。

昨年は公私ともにいろいろありました。

仕事の面は新たなオフィスとメンバーを手に入れ、なんとか無事に2014年を終えることが出来ました。始まる前は当然不安ばかりですが、いざ始めてみると、やってみればまあなんとかなるというのが本当のところ。やっぱりね。今年も仕事面は更なる展開を打ち出して行きたいと思います。打ち出すも引っ込めるも己次第ですから。

そしてプライベート。前の日記でも書きましたが、昨年1年間心配しつづけたことは子供の成長のことです。昨年6月の日記では、脳性麻痺ではないという診断をもらったものの、1歳半までに歩けるようになればまずは問題無いとも言われていました。すぐ歩けるようになると思っていましたがそうは簡単にはいきません。保育園で皆がどんどん立ち始めたり歩き始めている中、我が子だけがハイハイで頑張っている姿が続きます、これは本当に見ているのも辛いし不安は日を重ねるほど増します。

でも!!!ようやくきました、12月からのこの直近1ヶ月で驚くほどの成長が起き始めています。歩けることの判断基準である1歳半直前に数歩歩き始め、そこからの1ヶ月の間に、立つ、歩く、会話が通じる、バイバイする、これらが一気にできるようになりました。(普通の子は1歳前後で立つ、バイバイする等をこなせるのが一般平均)お医者さんも立って歩き始めたら一気に追いつくということを言ってましたが、本当でした。なんとか1歳半に間に合った。この感動は今もまだ味わっている最中です。年を越してなんだかようやく不安要素がなくなってきた気がします。

そんな不安ばかりの2014年でしたが、2015年は肩の荷が降りたような気持ちで仕事と育児に力を注げそうです。一昨年、昨年はなかなか人と飲みに行く機会をつくれなかったのですが、今年は名刺600枚新調したので、これを全部配る気持ちで活動していきたいと思います。ブログもまめに書きます。充実した2015年にしたいと思いますので、どうぞ皆さん本年もよろしくお願い致します。

奇跡はある

うちの子は成長が普通の子よりも遅く、経過観察のような形で1歳になった今まで何度も検診に通ってきました。そして、つい2週間前くらい、4月から通い出した保育園での健康診断があり、たまたまその日は妻が高熱を出して会社を休んでいた日だったので、お迎えは自分が担当。すると園所属の看護師さんに呼び止められて、5,6個は病名が書いてあった紙を見せられました。その健康診断で園のかかりつけ医さんから下された診断が「脳性麻痺の疑いがある」ということでした。5,6個書かれた病名にも疑いがあると言われ一瞬にして頭が真っ白になりました。この結果をどう妻に伝えればいいのか?想定はしていたものの、いざ言われると何をどうしていいものか、話を聞きながらも、この話は真実ではない!と自分に言い聞かせるのがやっとでした。娘を抱っこ紐でかかえながらの帰り道、普段の道ではなく人の少ないルートで遠回りして帰りました。なんかすぐに家に帰れなかった。。高熱を出している妻に今日伝えるべきなのか否か、答えがみつからないまま家についてしまいました。

妻はもちろんこの日が健康診断だということを知っているので、帰ってそうそうに診断がどうだったかを尋ねてきました。もう嘘を突き通せそうも無いし、そもそも私は嘘をついても妻には一瞬でばれるので、言われたままを伝えました。一番聞きたく無かった結果を伝えなくてはならないのは本当に辛い。その日だけはひたすら悲しくて、お風呂に入った瞬間に涙が止まらなくなって、自分の事以外でこんなにもやるせない気持ちになったのは生まれて初めてだったかもしれません。

それからの2週間は家の中が大きく荒れました。園医の診断は確定された結果ではないので、わずかでも希望を探したい自分に対し、誰よりも多く娘と接している妻の計り知れない心配から生まれる絶望が衝突。大きな声を出して喧嘩する日も数えきれず、でもそんな時に娘が泣いたり笑ったりして私たちの仲裁に入ります。二人揃って「ごめんね、もう喧嘩しないよ」と娘に謝ったりして、でもまた翌日も喧嘩して、みたいな日々が続きました。

でも悲しいことばかりではありませんでした。保育園の健康診断を終えてから娘の成長が急激に進んだのです。おすわりをさせてもすぐに手をついてしまう状態だったのが長時間座れるようになったり、ハイハイのスピードが劇的に速くなったり、つかまり立ちが出来るようになったり、あとはハイハイから座る体制になるのがなかなかできなかったのですが、それがようやく1回はできたり!ひとつひとつ出来るようになるたびに娘のがんばりを感じて、自分たちもヘコタレている場合じゃないなと。もはやどんな結果がでようとかまうもんかという気持ちにさせてくれました。そもそも生まれてきてくれただけでありがとうな存在ですから、標準の子がどうだとかそういう比較される人生とは早々に縁を切る、もうそういう覚悟で進むしかない。

そして、いよいよ今日、すごく重要な検診です。保育園のかかりつけ医はあのような診断を下しましたが、私たちが普段診てもらっているのは日赤の神経発達系の部長先生で、この先生が今日下す診断が全てだと思って検診に向かいました。希望という言葉を使うのも恥ずかしいですが、もう希望しかないんですよね。願うしかない。

最近の状況を問診しながら、足を触ったりお腹を触ったり、最近これができるようになったとかそういうことを伝えつつ、保育園のかかりつけ医の下した5,6個の病名のリストも恐る恐る手渡しました。すると先生ははっきりと言ってくれました。「この娘は脳性麻痺では無いと思う、脳性麻痺とは違う」(泣)そして、脳性麻痺ではない理由を私たちに教えてくれました。発達が遅いことは遅いけど、発達が遅いだけで脳性麻痺というわけではない。1歳で多くの赤ちゃんは立てるようになるし、1歳2ヶ月くらいで8割くらいは立てるようになる、でも1歳半くらいまでに立てるようになれば問題はない、とまで言ってくれました。今つかまり立ちまでできるようになってきた娘にはもはや不可能ではありません。MRIで見なくていいのか?という私たちの問いも一蹴されました。9ヶ月検診の時点で実はすでに脳性麻痺の疑いがあったので1度MRIをとっており、その結果は白。その結果と今のこの成長状態を総合的に見て、MRIをとる必要すらない、そんな風に私は感じ取りました。これだけの権威のあるベテラン先生が言うのならばもうそれを信じないで何を信じましょうか。診断は下りました、私たちの娘は脳性麻痺ではない!

うれしいのはもちろんですが、安堵の気持ちでいっぱいです。私の両親や姉も我が子のように心配してくれていたみたいで、電話で今日の診断のことを伝えました。その他にも一部の友人には娘の状況を話していたので、あとでじっくりと聞いてくれたことのお礼を言いたいと思います。でもなんといいましょうか、子育ては健常な子であってももちろん大変ですが、普通とは違う問題を抱えての子育てはすっごいタフな毎日を強いられるんだなと改めて思いました。母親の場合は、自分のお腹から生まれてきた子供ですから父親以上に心配でしょうし、なにか問題があればきっと自分を責めてしまうでしょう。まさしく一心同体であると言えます。父親の場合は、当然母乳をあげることもできませんし、なんだかんだと仕事もしなくてはならないので、なんもできないけどできることはなんでもやらなきゃいけないような状況、でも仕事もやんなきゃで家事が手伝いきれず妻ともめたり、、、でも男としてじゃあ何が正解なのかなって考えたら、仕事も家事も育児もどれに対しても言い訳をしないということなのかなと。全部をやることは到底無理だという現実を理解しつつ、言い訳しないでただガンバル、やれなきゃ謝る、ミスれば謝る、言い訳だけはしない、頑張れるだけ頑張る。妻娘の分も頑張るのは父親だけでいい、そんな気概で父親業を今後はやっていきたいと思います。かっこいいように言ってますが、娘のことがあって、それに反応する妻を見てきて、妻と子供はセットなんです。見えてないけどへその緒は切れた後もずっと繋がっている、そんな感じです。見えないへその緒を守るのが父親である、今の私はそう確信しています。

娘が歩けるようになったら盛大にお祝いをしたいと思います。1歳の誕生日は健康診断の直後でもあったので、もうそんなお祝いできる状況ではなく(それでも1歳は1歳なので楽しくやったけど)あらためてこの娘の成長がワンステップ進んだら、このブログでも報告します、そして祝いたいと思います。よりによって今日から東京は梅雨入りですか、、、やっぱり、はじまりはいつも雨なんですよね〜。あっ

ペースアップする

ある程度の数の仕事が終わり始めてきた今、ふと考える時間が増えてきました。6月は少し休もうかなと思っていたのですが、さらに考えが改まりました。遊んでる暇は全く無い。考える時間が無いとひたすらに目の前の作業をやっているか、もしくは休みたい遊びたいと思うしかない。でも、再度じっくり考えてみる、そうするとなんのために今自分は仕事をしているのか、なぜ自分は仕事以外の時間にそんなことをしているのか、本当にしたいことはそれじゃないと理解させられる。

日々を誤摩化すことは極めて簡単だけど、たまにふと外部からの刺激を受けると引け目を感じざるを得ない。自らがプレイヤーであることを遠慮する必要はないし、他人だろうと自分をよく知る人だろうと何を言われても自分はプレイヤーであると信じるべき。この時点こそがスタートラインに立つか立たないかの分かれ目であると言ってるんだから、せっかくだからスタートラインには立っちまおうよ。見てるだけよりも走ってる方が楽しい、間違いなく。そんな走り出したい人たちを巻き込みたいからあえてこんなことを自分は書いているのかもしれない。なかなかこんなこと言ってくれる人が自分の他にいないもんだから、自分で言って自分に言い聞かせているのかもしれない。

ここからの3年は極めて具体的な目標を立てて進む。遂行できるところまで細切れ状態にした目標は必ず達成できるし、その細かい目標を積み重ねて行けば大きな目標は気付いたら前倒しで達成できてたりするもんだと思う。今だからそう思える、6年前は未来が全く想像できなかった。12年前なんて「Webの会社作ってたりして」って同期に冗談で言ってたほど。ようやく気づいた、口からでる冗談は半分以上の願望が詰まっているってことを。だから今後について冗談まじりで言わせてもらうと、うちの会社は巨大な制作会社になります。今は制作会社としか言わない、というよりは制作会社以外に適切な言葉が無い。今はどう見積もっても何事においても非力だろうけど、全部超えてやる、超えてみせる。そこまでいかないと自分のやりたいこと1ミリも出来たと言えないから。久々に熱く書いたよ、この勢い、もう二度と落とさん!

母子共に健康であれ

子供の成長に対する心配事はつきない。自分のお腹の中から子供を産み出した母親の気持ちは、父親の想像以上のものがあるんだなと思う今日このごろ。子供への思いは母親には絶対かなわないのかもしれない。

でも父親としては子供を産み出していない分、子供と妻両方のこと、つまり「家族」への思いというのはそれなりに強いものを持っていると思います。子供を心配に思う妻の姿があれば、夫である自分は妻のことも心配でなりません。母子共に心身が健康であることが何よりの願い。

なかなか自分はどうしたらいいものか、何をしてあげれるのか悩む日々は続いていますが、少なくとも自分自身が人から心配されるような状態には絶対になってはいけないと思うので、このようにブログでもなんでもいいから思っていることを少しでも吐き出していこうとは思います。それと疲れにくい体作らねば!疲れていては誰も守れんぜよ。

3,4,5月の振り返り

あまりに忙し過ぎたこの3ヶ月間。この四半期で1年分を稼いだ、そんな感じです。そして、家族も全員風邪引いてしまったりとなかなかタフな日々が続いていました。このブログで投稿を久々にできたのも、余裕がでてきた証。

4月からは子供も保育園に預け始めたり、5月からは仕事も新たな展開へ。初めてのオフィス構えということで生活のリズムも大きく変わり始めました。フリーランスとして独立を決めた時、フリーランスから法人にする時、そして社員を雇いオフィスも構えた今まで、毎度毎度最後に決め手になるのは、「言ってしまったからには」ということなのかなと思います。よく「やってから言え」というようなことを偉そうに言う人もいますが、私は「言ったからやれる」の方が良きアドバイスなんじゃないかなと思います。どんどんやりたいことは口に出したらいいんです。

まあここからの3年がまた楽しみです。3年後にどんな仕事をしているのか、3年後に社員は何人になっているのか、また、自分だからこそのクリエイティブをやるというのも私の中で密かに抱えているテーマです。自分たちにしか作れないものって誰にでもあるはずで、それを自信を持って世の中に出す。新たなスタート開始です。